第12章 一難去ってまた一難
優輝side
俺は涼介の家について、チャイムを鳴らした。
すると、涼介が出て無言でドアを開けてくれた。
そして、涼介のリビングのソファーに座った。
涼介が無言でビールを2本出して、机に置いた。
重苦しい雰囲気だけど、きちんと話さなけれ
ばいけない。
「涼介、昨日のことなんだけど俺が約束を
破った」
「本当にごめん m(__)m 」
と深く頭を下げた。すると、涼介は
「何が起こったのかきちんと話して欲しい」
と声を震わせながら言った。
だから、昨日の出来事を全部話した。
「俺は美琴に男と一緒に閉じ込められたと
意識してほしかったから、キスをした」
「そして、後戻りができないほどめちゃく
ちゃにして、美琴に正常な選択をさせなかった」
「殴られても罵られてもしょうがないと
思ってる」
「でも、とめられなかった ごめんm(__)m」
と謝った。
涼介はずっと黙ってたけど、とても低い声で
「お前はいつもそうだよな」
「いいところばかり取って行く」
「美琴のことをよく見ていて、変化に気づい
て行動をして!」
「俺だって美琴のことを・・・」と言って、
俺の胸ぐらを掴んだけど殴ることもなく、
悔しそうな顔をしている。
でも、しばらくすると
「昨日は特殊な状況だったから、しかたない
と思う」
「俺がお前の立場だったら、同じことをしてた」
「でも、絶対に美琴を渡さない」
「俺は俺なりに美琴を幸せにしたい」
「正直に言ってくれて ありがとうm(__)m」
と言って許してくれた。
俺があいつの立場なら俺だったら赦せない。
本当にこいつは男前だなと思っていると、
チャイムが鳴ったので、涼介はドアを開けに
行き、相手を招き入れた。
誰かと思って見ると、美琴だった。