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【M】はなうた(気象系)

第2章 うつつ




でもさ。ひどくない?あまりにも。そりゃ、菜緒の事情は知らなかったし、そんな切羽詰ってる時に家に行ったのも悪かったけどさ。けど俺だって久々に時間空いたから、他の誘い無視して誰よりも顔見たくて会いに行ったのに…。全く相手にしてもらえないどころか、まともに会話すらしてねぇし。で、まともに聞いた菜緒の言葉がその暴言って。イライラ通り越して、なんかもう…悲しくなってくるわ。

「…」

いつもアポ無しで訪ねて悪いとは思ってるよ。でも、彼女だし。そういう甘えは許されるかなって。甘えたいじゃん、そういうのは。そういうのくらい。だって俺、おまえの特別、だろ?

ねえ

違うの?単なる都合のイイ男?それか、親にも友達にも紹介できない、めんどくさい彼氏…?


「…」


ダメだ。落ち込んできた。




櫻「…ちょっと鎮火してきた?」
二「ていうか。沈下しちゃってない?」
櫻「うーむ…。あ。この“取り扱い注意シール”でも貼っとく?背中に。コッソリ」
大「ふふっ」
相「それね。絶対殺されるよ?翔ちゃん(笑)」
松「…」


だって。聞いて?俺だって言いたい。昨日なんてマジ久々に会ったんだよ?しかもお泊りなんて、ホントちょ~~~~久っ々。なのに。…エッチ無しだし。や、俺だってそんな毎度毎度盛ってるワケじゃねぇけどさ。でも、やっぱ久々だし、そりゃある程度はそういうつもりで行ってる訳じゃん、こっちだって。しかも風呂まで入って。準備万端整ってて。けどマジ忙しそうだったし、つか菜緒、本気で寝ちゃってたからさ。そんな。無理にはしませんよ、俺だって。そこまで青くもないし。


…でもね。

俺は、それこそアニキのような、親鳥のような寛大な心で。優しさ150%くらいの気持ちで包み込んでたわけよ。なのに菜緒、寝てるくせにやたらくっついてきて。ま、寒かったからだろうけど。しかも超無防備だし。ま、寝てるからなんだけど。

でも、それがどんだけキツかったかわかる?部屋着だし、もちノーブラ。そんな薄着でくっつかれると、ものすごい感じる訳ですよ。その。…感触とか。必要以上に柔らかすぎるその感触とか!





松「…クソ。やっぱ襲っときゃよかった…」
四「!!!」


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