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銀魂 - 雪月花 -

第8章 出かける時はちゃんとその事伝えなきゃダメ。


翌日。隊士達はいつもの会議用の部屋へと招集された。土方は今回の葵咲の残業問題が誤解であったことを説明した。勿論、自分の料理の為だとは言えず、その部分は上手く隠して説明したのだった。


土方「…っつーわけでアイツの負担にならねぇ程度なら、仕事を任せるのも良しとする。」


土方がそこまで言い終わったところで、部屋の襖が勢いよく開いた。


葵咲「土方さーん!何かお手伝い出来ることないかな?・・・・・あ、ごめんなさい、お仕事中…でした?」


まさか隊士全員が集められての会議だとは思っていなかった葵咲は、バツの悪そうな顔をする。
隊士達は会議に葵咲が突如現れた事等どうでも良かった。それよりも気になった事があったからだ。


(!?・・・・・タメ口?!)


隊士の誰もが心の中でその疑問を叫んだ。そしてこの男は心の中ではなく、実際に声を発した。


総悟「・・・・・土方…てめぇ…いつの間に葵咲姉ぇと仲良くなってやがんだ…。」

土方「は!?別に何も変わってねーよ!!」


会議を中断してしまった事を咎められると思っていた葵咲だが、特に何も言われない事に唖然とし、手を口元に当てたまま呆然として立っている。


葵咲「??」

総悟「葵咲姉ぇ!俺にも敬語なんて使わねぇで下せぇ!!」


総悟がそう言った事が引き金となり、他の隊士達もそれに続いた。


「俺も!」

「俺も俺も!!」


そして総悟は、今度は近藤に向かって提案した。


総悟「近藤さん、局中法度に『抜け駆けするべからず』ってのを増やさねぇかぃ?」

土方「だから抜け駆けとかそんなんじゃねぇつってんだろうがァァァァァ!!!!!」


そうして葵咲は真選組との距離を少し縮めた(?)のだった。
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