第52章 疲れてる時はどんな状況だって眠れる。
その事情を何処まで詳細に話せば良いものかと、一瞬頭で考えてしまった土方は言葉を詰まらせる。
これを総悟は単なる言い訳を考えているものだと捕らえた。
そして総悟は静かに刀を抜く。
総悟「・・・・土方ァ~…。」
土方「ちょ!ちょっと待て総悟!!不可抗力だったんだよ!見ろ!これ!!鍵がねーんだよ!!」
言葉を選んでいる暇はないと判断した土方は、慌てて自らの左手をぐいっと上げ、右手人差し指で左手に繋がれた手錠を指差しながら事情を説明した。だが、総悟の怒りが収まる事はなく、その刃の先を土方の腕へと向ける。
総悟「ほーぅ。なら俺に良いアイディアがありまさァ…。」
土方「え?」
総悟「その左腕を切り落として取り外す…。土方ァァァァァ!!!!!」
土方「ギャァァァァァ!!!!!」
土方の断末魔が屯所内へと響き渡り、今回の一件は幕を閉じたのであった。