第12章 個人情報は何処からか流出する。
真選組にあの男、伊東鴨太郎が帰ってきた。そのことにより真選組は宴を行うことになった。
近藤「伊東鴨太郎君の帰陣を祝して、かんぱーい!!」
「カンパーーーイ!!」
近藤「いや~伊東先生…今回は本当にご苦労様でした。しかしあれだけの武器…よくもあの幕府のケチ共が財布のヒモを解いてくれましたな~。」
伊東「近藤さん、ケチとは別の見方をすれば利に聡いということだ。ならば僕らへの出資によって生まれる幕府の利を説いてやればいいだけのこと。最も近藤さんの言う通り、地上で這いつくばって生きる我々の苦しみなど意にも介さぬ頑冥な連中だ。日々強大化していく攘夷志士の脅威を分かりやすく説明するのも一苦労だったがね。」
近藤「アハッ。アハハハハ!違いない!違いないよ!ガンメイだよね~アイツらホントガンメイ~。」
総悟「近藤さん、頑冥って何ですか。」
近藤「うるさいよお前は!子供は黙ってなさい!」
その時、たまたま料理を運びに来た葵咲が、総悟の疑問に微笑みながら答えた。
葵咲「『頑冥』っていうのはね、頑固で自分の言う事が正しいからって、他の人の言う事をなかなか受け入れられない事を言うんだよ。」
伊東「!」
近藤「そう!ソレ!それが言いたかったの!」
総悟「へぇ~そうなんですかぃ。流石は葵咲姉ぇ、近藤さんと違ってっすげぇや。」
近藤「だからうるさいよお前は!!」
伊東「近藤さん、彼女は?」