• テキストサイズ

銀魂 - 雪月花 -

第11章 情けは他人の為ならずって諺は、結局は自分の為になるって意味。


そして場所は土方と葵咲の入った押入れへと戻る。
あれから数分経ち、近くで聞こえていた足音は遠ざかっていったようだった。


葵咲「とりあえず…何処か行ったみたいだね。」


そう言って葵咲はやっと自分の手を土方の口元から放した。理性が限界だった土方は押入れから出ようとする。


土方「・・・・じゃあお前一人で隠れてろ。」

葵咲「出ちゃだめだよ!危ないってば!!」


葵咲は押入れから出ようとする土方の腕を掴んで引き止める。


土方「お前ここに二人でいる方が危ねぇだろうが!」

葵咲「いつかは嗅ぎ付けられるってこと?」

土方「そういう意味じゃなくてだな!」


そこまで言ったところで、土方の箍が外れた。


土方「・・・・それとも誘ってんのか?お前、俺を何だと思ってんだよ。」

葵咲「え?」


そして押入れの中で土方は突然、葵咲を押し倒した。


葵咲「ちょ、土方さん…?」

土方「俺も男なんだぜ。」


真剣な顔つきで言う土方。葵咲の手首を押さえつける土方の手に力が入る。その時、二人の入っている押入れの襖が開けられた。


「!?」


そこには先程通り過ぎていったはずのキメラアントが立っていた。


土方「キ、キメラアント…!!」
/ 1377ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp