• テキストサイズ

銀魂 - 雪月花 -

第91章 ホームセンターでの買い物は行き慣れた店が買いやすい。


二人はそれを無事終えての帰り道。
二人の状況は分かる。だが土方と山崎がここにいる理由は?それをそのまま松本が土方に尋ねた。


松本「お二人はこんなところで何をしておられるんです?」


ギクリと背筋を凍り付かせる土方。一応明確な理由はある。だが信じてもらえるか。そして何処から何処までを話すべきか。土方が言葉を詰まらせていると、山崎が呆れた笑みを浮かべながら代わりに答えた。


山崎「今日も葵咲ちゃんのストーキングです。」

土方「尾行って言えェェェェェ!!しかも今日もって何!?」


再び山崎の胸倉を掴む土方。だが悪びれる様子も、恐れる様子もなく山崎は平然と答える。


山崎「最近よく後を尾行(つ)けてるんでしょ?華月楼の時もそうですし。」

土方「華月楼はオメーも一緒だっただろうが!つーかあれは潜入捜査!仕事ォォォォォ!!」


二人の会話を傍から見ていた松本は何かを思い出したように頷く。そして合点がいった、というような表情を見せた後、少し呆れた表情に変えて言葉を紡いだ。


松本「あぁ~…それであんな良いタイミングで突入して来たんですね。」

土方「あれは葵咲からの報告ありきのヘルプだわ!」


松本の指し示す良いタイミングとは、松本と葵咲が鳥居達に捕まった時の事だ。もうダメだと思った その時、土方達真選組が突入してきた。確かに計ったように良いタイミングだった。だがそれは事前に葵咲からの報告メールがあったからこそ。嘘偽りはない。葵咲からのメール報告を受けて突入に至ったのだ。だがそんな土方の返しを聞きがら、山崎が更に言葉を付け加える。


山崎「でもその前もストーキングしててキャッチ捕まえたって言ってましたよね。」

土方「ストーキングじゃねーよ!キャッチは たまたま遭遇しただけだっつっただろ!!」

山崎「ストーカーは皆そう言うんですよ。」

土方「あぁ!?」


どんどんドツボにハマっていく土方。苛立ちがMAX値を超えたところで、懐から“ある物”を取り出した。
/ 1377ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp