第16章 本性 【葉月渚】
渚「ちょっとね、皆に嫉妬してた」
嫉妬?
渚くんが?
渚「笑顔で皆にチョコ配ってる祐季ちゃんを見て、独り占めしたいと思った。その笑顔は僕だけのものなんだって、祐季ちゃんは僕に本命チョコを渡すんだよ!って皆に言いふらしてやりたかった」
『渚くん………///』
渚くんが、
そんなこと考えてたなんて知らなかった
『私、渚くんは余裕があると思ってたの。私だけ余裕がなくて………』
渚「僕だって余裕なんかないよ。毎日会うたびに祐季ちゃんが好きになる。好きすぎてたまらなくなる………」
『私も、渚くんに会うたびに好きになっていくよ……』
ギュッ
『なっ、渚くん⁉』
渚「なにそれ、不意打ち。もう可愛すぎ……」
私、渚くんに出会えて良かった
こんな幸せな時間がいつまでも続くといいな
来年もちゃんと本命チョコわたすね…