第12章 大切な記念日 【竜ヶ崎怜】
『ごめんね。折角、恋人になって始めての誕生日だったのに……』
「そんなのは気にしなくていいです。さっきも言いましたが僕は貴方と居られるだけで十分なんです。それに来年があるでしょ?」
『そうだね!来年はちゃんとお祝いするね!』
「はい!楽しみにしてます」
しばらくしてから彼女の寝息が聞こえてくる
しっかり寝て、月曜日までに治るといいけど……
チュッ………
そんな願いを込めて僕は祐季さんの額にキスをした
いつもはこんなことしないけど……
「祐季さん、貴方といると僕は狂ってしまいそうだ………」
僕はきっと彼女には勝てない
彼女への想いがこんなに大きくなっていたとは思わなかった
祐季さん、愛してます……
生きてきた中で
1番の誕生日になった