第22章 お返し 【竜ヶ崎怜】
次の日
『怜!おはよう。今日も寒いね』
怜「ごめん。早く行こうだなんて、まだ朝は寒いのに……」
『いいよ!大丈夫。子供は風の子って言うでしょ⁉』
怜「祐季はもう子供じゃない………」
『そこは気にしないで!』
朝から恥ずかしいことをしてしまった……
確かに、高校生は子供じゃないよね……
怜「相変わらず、祐季は面白い。僕の予想の斜め上を行く」
『そんなに笑わないでよ!』
早く、怜がくれるであろう
その右手に持っている紙袋を下さい!
さっきから、目がそっちに行っちゃうんです!
怜「そんなに物欲しそうな目で見なくても、ちゃんと渡しますよ」
『別に、そんな目でみてないし……』
怜ってばメガネ掛けてるからなのか
視界が360°なんじゃないの⁉
……………、そんなわけないか