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Free! 【短編集】

第18章 1人の女として 【橘真琴】




真「祐季は本当にほっとけないな……」


先生に頼まれて、皆のノートを教員室まで届けに行こうとしてたら真琴が現れた!
3分の2ぐらいを取って持ってくれた
半分以上持つところが真琴っぽいな


『私、真琴と同い年だよ!ちゃんと大人だもん!子供扱いしないでよ……』

真「わかってるって。でもなんか祐季は妹みたいでほっとけないんだよなー」


真琴、それわかってないじゃん

真琴はいつも私のこと子供扱い
私も成長したのに……
それに真琴は気づいていない

小さい時から私が真琴のことを好きなこと
子供扱いされると少し傷つく
真琴にとって、私は恋愛対象に入っていないんだって思い知らされるから

でも私は決めたの
明日のバレンタインに真琴へ本命チョコを渡すって
見返してやるんだから!


真「どうしたの祐季、考え事?」

『ううん、何でもないよ』


でも、今のこの関係を壊したくないって気持ちも少しあるんだよね………
ダメダメ!
ちゃんと想いを伝えるって決めたんだから!
しっかりしろ!私!

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