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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第63章 【烏と狐といろいろの話 その4】


「俺、堂々としてるままコちゃんのほうがええなあ。」
「なんの話やら」
「ジロジロ見とる奴はほっとき。」

ハッとした顔で見上げてくる美沙に侑はニンマリとした。

「はい。」

美沙は素直に頷くが、やはり落ち着かないらしい。
可愛いなあと今度は心の中で呟く一方、侑は言った。

「ままコちゃん、」
「はい。」
「ちっちゃい指モショモショせんといて。こそばい(くすぐったい)。」
「すみません、兄以外はどうしても慣れんくて。」
「北さんやったらどうなるか実験したいわ。」
「その場合、怒られても私知らんて言いますよ。」
「そこは俺守ってっ。」

言っている間に二人の順番が来た。

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よくよく考えれば縁下美沙は遊園地のお化け屋敷なども初めてで、その事を侑に言いそびれていた。
なので一緒に入ったのはいいが、自分がどうなるやらとんと見当がつかない。

それでとりあえず入ってみたところ、技術の無駄遣いレベルでリアルな恐怖映像が投影され、やたら高音質の音響もまた恐怖を掻き立てるように鳴っている。
そこへまたスタッフが身を削って出演していたり、仕掛けがいろいろあるものだから、中の様子は言わずもがなだろう。
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