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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第62章 【烏と狐といろいろの話 その3】


「おおっ。」

菅原孝支は後輩からの報告を見て、1人高揚していた。

一応副主将であり、基本は穏やかに後輩達の面倒を見ている彼だが、どうかすると一緒になって悪乗りする節がある。
今回もそのパターンで、菅原は即ゴソゴソと出かける準備を始めた。
準備をしながらスマホを操作、写真共有SNSで先程田中からの報告を受けたグループチャットにまたメッセージを飛ばす。

"なんかおもしろそうじゃん 俺ちょっと遊園地方面へ先回りしてくる"

そして菅原は呆気(あっけ)にとられている弟をガン無視し、急いで家を出た。

一方でグループチャットのほうは早速混沌となった。

"やめろバカ わざわざ行く奴があるか!"

澤村が怒りの返信を送っている。

"もう家出た"
"とっとと戻れ!"
"スガ、今回はマジ悪乗り良くないって"
"スガさんが行くなら俺も行くっス!"
"西谷もやめなって"
"縁下兄妹が心配なので俺も行きます"
”俺も成田と同じく”
"成田と木下はスガを止めるとこから始めてくれ"
"俺も行きます 美沙が心配です!"
"日向が行ったらカオスが加速する 頼むからやめて"
"俺も心配になってきたんで行きます ツッキーは無理しなくていいよ" 
"山口君が行くなら私も行きます"
"私も行く 仁花ちゃんも美沙ちゃんも心配"
"余計な報告をした手前 責任持って俺も合流します"
"俺も行きます 様子気になるんで"
"お前ら勝手に話を進めるな!!!!!"

スマホを握ってここまでの流れを見ていた澤村の心境はいかほどか。
顔を合わせているなら彼の威厳でなんとかなっただろうが、文字だけのやり取りだと力不足の様子だ。

"もういい こうなったら俺も行く!"

その時、ブッチブチに切れそうな兄を澤村の弟妹達は心配そうに見ていたという。
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