第62章 【烏と狐といろいろの話 その3】
「い、いえ別に。今のところ他の人がいないし。」
「わ、私も別に。むしろ丁度ええかも。」
「何言うてんねん。」
「宮さんズが冴子さんの抜群スタイルに気ぃいってたら無断抱っこされるリスクが減るんで。」
「こら、美沙。いっちょ前にあたしを囮(おとり)にしようなんていー度胸じゃん。力に鍛えられたかあ。」
「別に何も鍛えちゃいませんって、それより席につきましょう。」
「そやな。ほら、そこ2人もはよ。」
「はーい。」
ということで5人は席について、メニューを広げるのであった。