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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第61章 【烏と狐といろいろの話 その2】


「話には聞いてたけど、ほんまお兄ちゃん強力やな。あの双子相手にあそこまでやるか。」

横では北が涼しい顔で言う。

「兄の名誉の為に言うときますけど基本は滅茶苦茶まともなんですせやからチームの人らからもごっつ信頼されてるんです今のあれは特殊な状況なんですうううう。」

もはや美沙はキャラ崩壊の半泣きである。

「わかったから、泣かんでよろしい。」

義兄とはまた違う落ち着いた声で言われ、美沙は本能的に落ち着いてしまった。
それが聞こえた義兄の力と宮兄弟もまたピタッと動きを止める。

「まま兄くん、どういうことなん。」

侑がヒソヒソと力に囁(ささや)く。

「どういうことって。」
「ままコちゃんてまま兄くん以外の言う事聞くん。」
「別に俺の言う事しか聞かないってわけじゃないよ、侑君。」
「せやけど、北さん相手に馴染むん早よ(はよ)ない。」
「美沙的に何かあるんだろうな。」
「やっぱよう似た匂いか。」
「治君、なんの話。」
「来る途中、ままコちゃんが北さんはまま兄くんとよう似た匂いがするて。」
「あの阿呆っ、茂庭さんの時と一緒か。」
「誰て。」
「気にしないで、治君。」
「あとさっきも思てたけど、この場合こっちやと馬鹿って言わん。」
「そこも気にしないで。」
「え、何々。まま兄くん、もしかして色々ままコちゃんに合わしたってるん。」
「やっぱり侑君ぶっ飛ばしていいかい。」
「遠慮せんと、いったって。」
「許可すな言うてるやろ、クソサム。」

部屋割り確認だけでゴタゴタする困った連中であった。
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