第53章 【Sorry for Dali その6】
そして、当の縁下美沙であるが
「先輩、チケットおおきにです。めっちゃ良かったです。いや兄は部活であかんかったんで他校の知ってる人と一緒に行きまして、その人は縄跳びをする少女のいる風景が見れてめっちゃ喜んではりました。いやいや及川さんちゃいます、セクハラせぇへん点で信用ある人です、及川さんにもお会いしまして美術館の他にええとこ教えてくれました。そこも初めてやったんで楽しかったです。ただ、」
パソコン部員に色々聞かれてベラベラ喋っていた美沙はふとここで一瞬言葉を切った。
「兄が強引に迎えにくるってメッセ寄越してきた瞬間はダリも何もふっとんでもたんで、ダリ師匠ほんますんません(すみません)状態でした。」
パソコン部員達はブフォッと吹き出し、1人が言った、そんな事言って結局お兄さん至上主義だろ。
「な、なんちゅう失敬なっ。」
美沙は慌てるがパソコン部員達は笑いが止まらなかったというし、同じ頃義兄の力は義妹を迎えにいった時の流れを排球部の連中に蒸し返され、弄られていたという。
【Sorry for Dali その6】 終わり