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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第53章 【Sorry for Dali その6】


「何だ二口、もしかして羨ましかったのか。」
「ちっ、違いますよっ、何スか茂庭さん急にキャラじゃない事言いだしてっ。」
「ごめんよ、俺本当に自慢のつもりはなかったんだけどそう聞こえちゃったんだな。」
「だから違いますってっ。」
「でもお前もうちょっと素直にならないと、美沙さんはともかく縁下君が一緒に出かけるの許してくれないと思うぞ。」
「話聞いてんのかアンタッ。」
「そうそうそれと、」

ここで茂庭はわざとためを作った。二口は今度は何だと言わんばかりに身構える。

「美沙さん、お前の事、いつもアレだけどバレーの熱意や本気は本当で頑張って主将してるから凄いって言ってたよ。」

止めだったらしい。照れが最高潮に達したらしい二口は、うがああと吠えて丁度近くにいた後輩の黄金川貫至に蹴りをお見舞いする。
当然、体育館には黄金川のギャアアアアという悲鳴が響いた。

「何で俺を蹴るんスかっ。」
「うるせぇ近くにいるてめーが悪いっ。」
「圧倒的理不尽っ。」

ギャイギャイ言い合う後輩達をよそに茂庭は昨日の事を思い返す。
本当にダリの凄いのが見れて楽しかったなぁ、美沙さんも嬉しそうだったし、及川達に会ったのは肝が冷えたけど。あ、でも及川にはいい事教えてもらってあれでもっと楽しくなったからまた会った時に礼を言わないと。
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