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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第48章 【Sorry for Dali その1】


「もうちっとだけ考えよって話。マジで誰かいねえかな、美沙ちゃんの知り合いで縁下が安心できて日曜空いてる奴。」
「そんな都合のいい話があるかなぁ。というか美沙ちゃん、パソコン部で他に誰か空いてなかったのか。」
「これまた妙な事にですね東峰先輩、みな口々に自分らは空いてへんと。」
「縁下と行くだろうって遠慮してくれたのかしら。」

谷地のマネージャー先輩である清水潔子が首を傾げると

「かもしれないな。」

とうとう主将の澤村大地まで話に参加した。

「パソコン部も縁下の事はよぉく承知してるだろうし。」
「大地さん、勘弁してください。」
「すまんすまん。」

からかうように主将に笑いかけられて力が赤面する形になってしまった。


とまぁこういう流れで更に一行は歩き続けるが事は決着していない。

「うーん」

美沙は唸っている。

「あかんわ、ほんまに埒があかん。」
「美沙。」

心配そうに力が呟くが美沙は構わない。

「もうほんま成田先輩が言うてくれたみたいに1人で行こかな。」
「心配だなぁ。」
「兄貴は程々にしとけって。」
「木下、今まで美沙が方方(ほうぼう)で起こした事知っててよく言えるな。」
「いやお前のシスコンが原因って時もわりとあるぞ。」

木下がボソリと突っ込み、成田もそうそうと頷いた。

「それにお前が居ても何か起きてるから一緒一緒。どうせ止まらないじゃん。」
「成田さんの仰る通りですね、いつものパターンでままコさんが他校引き寄せて大騒ぎのがオチでしょう。」

眼鏡を押し上げつつ月島も言い、力は苦笑、美沙はわざと引き寄せてるんちゃうのにとブツブツ呟く。

「反論できないのが何ともだな。」
「騒ぎになってるんはほんまごめん。」
「せめて喧嘩売られた時くらいは我慢してもらいたいもんだね。」
「が、頑張る。」
「ままコさんは日向よりは期待出来るから助かるよ。」
「何故に俺を引き合いにだすっ。」
「日向落ち着いて、ツッキーもまぁそこまで言わないで、さ。」

つーんとする月島とガルルルと威嚇状態の日向の間に山口が入り、美沙は何かややこしい事になってもたなとため息をついた。
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