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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第45章 【王者の命】その5


「確かに。」

力は苦笑する。

「そもそも本来ここにいるはずなかったですし。」
「あれもしかしてそのまま編集に入るとか。」
「おそらく。投稿用じゃないんでせいぜい頭とお尻のいらないとこ切るのとディスクに焼ける程度に分割くらいとは思いますけど。」
「さっすが、よく把握してんなー。」
「縁下ですから。」

さりげなく口を挟んでニヤッとする成田を力はおいと睨んだ。

「どういう意味だよ。」
「隙あらば美沙さんの側にくっついてるだろ。」
「俺はストーカーか。」

ムッとする力に今度は木下が言う。

「いや、妹限定警備保障。」

この後に及んで仲間は新たな呼称をひねり出してきた。しかももう1人の仲間も止めない。

「24時間確実保障、近づく男子は笑顔で撃退。」
「広告か。」
「縁下、それで動画1本作れんじゃね。」
「菅原さん、乗らないでください。」
「縁下の演出、監督と美沙さんの編集があったら実現出来そうだよな。」
「成田もやめろ。」
「裏方手伝ってもいいぞ。」
「木下も助長するなよ。」
「力っ、また何か撮るのかっ。」

西谷まで話に参加してきた。

「撮らねーからっ。」
「撮るんなら潔子さんに罵倒されるシーンをもっと増やしてもらわねぇとな。」
「お前まで参加すんな田中っ、それとそれやった日にゃ多方面から怒られるからっ。」
「縁下、次の企画の話か。」
「違います、大地さんっ。」
「ええと、ホラー系は勘弁な。」
「旭さんも、違いますってっ。」
「残念ね。」
「清水先輩まで。」
「もういっそのことままコさんの実写ドキュメンタリーでも撮ったらいいじゃないですか、生い立ちも生い立ちですしネタには困らないでしょう。そしてそれを動画にして投稿して広告つける。」
「今流行りの動画を仕事にしてる人だね、流石ツッキー。」
「私、アイコンとかサムネイルとかコミュニティのヘッダーならお手伝い出来ると思いまっす。」
「ままコが今度こそネットでアイドルやるんスか、縁下さん。」
「影山、違う、違うからそれは忘れてくれ。というかそもそも月島っ、何が悲しくてうちの美沙を不特定多数が見る所に上げなきゃなんないんだよ。それでなくても他校引き寄せてるわ今日だってあのザマだってのに。」
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