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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第39章 【トラブルドゥトラベリング】その5


その後は美沙と谷地が扮装していられる制限時間が来るまで映画村の敷地内を皆で散策する。
あれこれわいわい言いながら―時折日向と影山、あるいは宮兄弟が喧嘩しそうになったりはしたが―烏野勢も稲荷崎勢も楽しんでいた。

そしてしばらく経った頃である。

「あ、そーや。」

またも宮侑が口を開いたので烏野1年生達は美沙も含めて全員警戒態勢を取る。
今度は何が起きるやらわかったものではない。

「うっかりしてたけど全員の集合写真撮ってへんなぁ。」

内容は思ったより普通だったのでここで烏野1年生達はちょっと力を抜く。

「えー、別にいいんじゃない。」

少々面倒臭そうに角名が言うが侑はアカーンッと主張する。

「せっかく飛雄くんとままコちゃんにも会(お)うたのに記念撮っとかんともったいないやろっ。」
「って言うてるけど治君。」
「何で俺に振んねん、小作。」
「相方やん。」
「あ、でも確かになぁ。」

銀島が頷き、烏野1年は月島に注目する。

「何で僕を見る訳、それもままコさんまで一緒くたに。」

名指しされた美沙は首を傾げる。

「せやかて今回アンタが乗るか乗らんかで決まるとこあるやろ。」
「だよなぁ、美沙流石。」
「半分ボケとガチ天然の日向は置いといて。」
「何だよっ。」
「まぁまぁツッキー、俺らもツッキーが嫌がるのは良くないって思うからさ。」

なだめる山口にうんうんと頷く谷地、影山は俺は別にどっちでもと呟いている。
月島は一瞬辺りに目を走らせてしかししょうがないと判断したようだ。
ため息をついて手短にお願いしますと呟いた。

「やったっ。」

何故か宮侑が大はしゃぎであり、彼は即刻指揮をとって皆を並ばせる。
相方がまた精神年齢下がっとるわと呆れたように言っていても意に介さない。
おまけに

「ままコちゃんはこっち。」
「何でやのっ。」

またである。

「相方さんを止めたってください。」

またも侑の隣に配置されそうになった美沙、ダメ元で治に訴えるがダメ元どころか

「ほな俺んとこ。」

本当に駄目だった。
そういう問題ちゃうしそれやったらと美沙は角名に向き直る。
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