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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第36章 【トラブルドゥトラベリング】その2


一方、縁下力は義妹にかけたはずなのに相手が突如関西弁の野郎に変わった時点でこりゃ何かややこしいことになっているなと思っていた。
義妹を動画投稿用のハンドルネームで呼びなおかつ関西弁とくれば相手は絞られる。

「初めまして、宮侑君だよね。美沙の兄の縁下力です。」
「そうでーす、初めましてー。稲荷崎の宮侑でっす。でも初めてって気ぃせぇへんな、自分ようままコちゃんの配信で喋ってるやん。」
「参ったな、君もリスナーなのか。」
「俺何気に動画サイトでままコちゃんブクマしてるから。」
「何でうちの美沙は色物に好かれるかな、ホントに。」
「おい、自分どさくさ紛れに何言うてんねんっ。」
「ごめん、こっち色々あるから。」
「せやんなぁ、及川君に追いかけ回されてるし何か聞いたとこ東京にも信者がおるんやて。」
「うちの美沙が言ったの、それとも。」
「飛雄くんに聞いた。」
「影山には帰ったら話があるな。」
「自分優しそうな声してさっきから怖いなぁ。」
「俺は凡人のポンコツだよ。」
「よう言うわ。」

お互い顔は見えないが笑顔で繰り広げられるバトル、力の方では木下、成田、田中と西谷がうわあ溺愛が過ぎてやっちゃってるよこいつ状態で見守っているし、京都の方では稲荷崎勢が侑が人の電話乗っ取ってるぞどうする状態である。
電話を乗っ取られた美沙はあうあうとするばかりで烏野の1年生達もまた通話内容がわりと聞こえやすかった為縁下さんがバトってる怖いと震えている。

「まぁそれはともかくやな、」

ここで宮侑は明るく言った。

「ままコちゃんにはなーんも悪い事してへんし飛雄くんとか他の子含めて無事やで。」
「美沙の電話を乗っ取るのは果たして悪い事に入らないのかな。」
「ほんまかったいなあ、ええやんこれ通話料かからんやろ。すぐ低速モードになるわけでもなし。」

力が言い返そうとするとちょおっと義妹の声が響いた。

「ええかげん私のスマホ返してっ。」
「まだ話終わってへんよー。」
「電池なくなるやんっ、返せーっ。」
「自分どうせバッテリー持ち歩いてるやろ、あっこら暴れんなやっ。」
「俺としてはもう話す事がないから美沙にスマホを返してやってほしいんだけど。」
「まま、ちょお待ちって。なー自分ら次どこ行くん。」
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