• テキストサイズ

【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第36章 【トラブルドゥトラベリング】その2


「お前か、ツムが付け回してるネットアイドル。」

早速宮治に言われて美沙は戦慄した。一体宮侑は兄弟に何をどこまで喋ったのか。じろりと侑を見ると睨まれた当人は何と知らないふりをしている。

「ちゅうか私ネットアイドルちゃうしっ。」
「世間的にはちゃうけど似たようなもんやろ。」
「何でかな、青城で同じような事言われた気ぃする。」
「青城て及川君のおるあそこかっ。」

食いついてきたのは銀島結、恐らく西谷に匹敵するテンションの高さに気圧されて美沙がこっくりと頷くと銀島はおおおおと反応する。

「ままコちゃん凄いもんなぁ、青城の及川にセクハラされるレベルで追っかけ回されてるもんなぁ。」
「余計な事言わんでええっ。」
「え、何それキモいんだけどアンタ大丈夫。」
「大丈夫ちゃいます、会う度無断抱っこしてきはるからめっちゃ困っとって。」
「そりゃ困るだろうな。」
「青城の及川君が、嘘やろ。」
「ってうちの小作が疑ってるけど飛雄くん、実際のとこは。」
「マジっす。及川さんままコ気に入ってるらしくてこないだも俺らとすれ違ったらままコかっさらおうとしてきて大騒ぎになりました。」
「侑君、影山君以外にえらい奴と知り合いやねんなぁ。」
「えへへー。」
「照れるとこちゃうやろ阿呆。」
「サムお前さっきから何やねん。」
「お前が何かにつけてままコちゃんままコちゃんうっさいからやろ。」
「ええやん、ままコちゃんおもろいでー。武勇伝もいっぱい持っとうもんな。」
「そんなんあらへんし。」
「嘘やーん。」
「相方さんを何とかしてください。」
「そない地味顔で何したん。」
「聞くんかいっ。」
「基本侑とDNA一緒だから諦めた方がいいよ。」
「なんちゅうこっちゃ、動画の再生数3桁あったら上等な方のどピコでオンラインで顔出ししてへんしライブ配信は兄さん一緒の方が閲覧者多いその辺におるただの約一名やのに。」
「その情報だけで十分普通じゃないし。」
「とにかく武勇伝て何々っ。」
「俺も聞きたい。」

銀島と小作にまた食いつかれてそろそろ美沙の中で何かがプツンと切れるかと思われたその瞬間だった。
/ 702ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp