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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第34章 【強引g his way】その5


だが縁下兄妹はまだ知らない。そう遠くない先の騒ぎの種が埋もれていることに。

「修学旅行やーっ。」
「ツムうっさい。」
「何やねんサム、ノリ悪いやっちゃな。」
「バレーでも日常でも年がら年中お前のテンションに付き合(お)うてたらスタミナなんぼあっても足りひんわ、ボケ。」
「何やとっ。」
「やるんか。」
「おい誰かあいつら止めろっ。」
「いや尾白さんが突っ込んだ方が早いんちゃうかと。」
「銀もたまには参加せぇっ」
「かんにんしてくださいよ。」
「俺の方見ないでください。」
「角名、お前もか。」
「あーせやけどなぁ、行き先京都かー。」
「何か問題でもあるの。」
「宮城やったら良かったのにー。」
「何でさ。」
「ままコちゃんに会えるかもしれんやん。」
「うわまた出たよ。」
「誰やったっけ。」
「ツムがこのところつけ回しとるネットアイドルです、赤木さん。」
「おいサム、人聞きの悪いこと言うなやっ。」
「事実やろ、ファーストコンタクトがめっちゃキショい。」
「あの、ストーキングはあかんと思います。」
「理石もマジレスすな。」
「すんません。」
「せやで理石、逆に侑君がストーキングされる側やで。」
「笑うな、小作もしばいたろか。」
「侑やめとけ、信介に怒られたいんか。」
「せやけど大耳さん」
「何ややかましいな。」
「げ、北さん。」
「げって何や。」

関西の何処かでそんな騒ぎが聞こえる中、縁下美沙は何も知らずパソコン部で部員達に義兄の強引ぶりについて愚痴っていたのだった。



【強引g his way】終わり
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