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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第27章 【パニック at the 文化祭】後編 その3


美沙が平手突っ込みを入れた所で奇妙な掛け合いは一旦終わり、何と福永が至極真面目な顔をしてバッと片手を美沙に差し出す。釣られて美沙も片手を差し出し両者はガッとお互い手を握っていた、バレーの試合終了後でもあるまいに。

「何かよくわかんない友情が生まれたみたいだよ、縁下君。」
「布石は打たれてた気がするし福永君は変な事しないだろうからいい。」
「うおおおおっ、よりによって福永が美沙さんの御手(みて)をぉぉぉぉぉっ。」
「山本うるさい。お近づきになりたいならもうメッセアプリのID交換したら。縁下君が許すならだけど。」
「どーなんでしょうかお兄さん。」
「山本君、敬語とお兄さんっての勘弁してくれないか。変な事しないならいいよ、ただ美沙がどうするかは保証しない。」
「了解っすっ。」
「何で敬礼すんの山本。てか美沙さんはあんま疑うことをしないから普通にいいって言うと思う。」

孤爪の話に山本が1人顔を真っ赤にして高揚している間にまた別の事が進行する。

「あ、福永さん次美沙貸してくださいっ。」
「リエーフ、私は本かなんかかっ。」
「いーからいーから写真撮ろうぜっ。」
「俺も入るー。」
「犬岡は後ー。俺先に美沙と撮ってねーちゃんに送るから。」
「アリサさんはお元気なん。」
「元気元気。で、今日烏野行くって言ったら美沙と写真撮ってきてって頼まれた。」
「アリサさん一体何を。」
「あ、あのっ、美沙さんっ、その、俺とも後ほど良かったらっ。」
「ええですよ、山本さん。」
「よっしゃああああああっ。」
「虎よ、相手が縁下妹で良かったな。」
「美沙は親切だからなっ。」
「親切はいいけど何も考えてないから心配なんだよな。」
「いくら美沙さんでも誰彼構わない訳じゃないだろ。」
「そーそー、青城の及川さん相手だったら絶対イヤやっつって逃げるよな。」
「でも及川さんの場合強制的に美沙さんを引っ張り込みそうな気がします。」
「確かに。」
「妹さんは地元でもモテるんだな。」
「というより海さん、コアなファンがついちゃってまして。」
「うちもリエーフ達が暴走しますけどお兄さんは本当大変そうですね。」
「芝山君もそう思うかい、俺もだよ。」
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