第26章 【パニック at the 文化祭 後編 その2】
一方、
「美沙マジごめん。」
谷地と山口から事情を聞いた日向が青ざめた顔で白鳥沢とわぁわぁ状態になっている美沙の方を見て呟いている。
「ヤバイかもねぇ日向、縁下さんの耳に入ったらの話だけど。」
月島が悪い笑みで言い日向はヒイィィィッと飛び上がる。
「ままコさんが喋らなかったらいいけどねぇ。」
「ななな何だよ月島、美沙は絶対言わないし。」
「どうかなぁ、ままコさんだって人間だしぃ。」
「まぁまぁ月島君、その辺にしとこうよ。」
「そそその手には乗らねーかんなっ、美沙まだそこまで怒ってないし月島みたいに意地悪じゃねーし。」
「へー、わかるワケ。」
「甘いな月島くん、俺と話した時美沙は標準語じゃなかったのだよ。」
「あ、日向が頭使った。」
「どーゆー意味だよ山口っ。」
更にこんな会話もなされている。
「どうにもこうにもさっきから嫌な予感しかしない。」
「縁下マジいい加減にしろって。」
「そーそー、突っ込みいるのは田中と西谷で間に合ってるって。」
「おい久志っ。」
「どーゆー意味だ木下ゴルアッ。」
「お前らはガチでうるさい。」
「スンマセンデシタ。」
次章に続く