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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第26章 【パニック at the 文化祭 後編 その2】


一通り後輩達を叱ってから夜久衛輔が片肘をついてそれにしてもと美沙に言う。

「よくあの兄貴が許したよなー。」

丁度注文を取ろうとしていた美沙はまた言われたと頭を抱えた。

「いやその例によってめっちゃ文句を」
「言ったのかやっぱり。」
「言わねぇわきゃねぇよなぁ、あのどシスコンが。」
「そんでチームの人らにはくじで決まったんやから諦めろと。」
「おい。」
「完全にクロをスルーするつもりみたいだよ美沙さんは。」
「このロリリボン。」

ヒクヒクしながらも黒尾は美沙をじーっと見ている。一体何やろかと美沙が思っていると黒尾はおもむろに言った。

「おいロリリボン、」
「悪いけど美沙さん、今は聞いてやって。」
「研磨さんがそない言わはるんやったら(そう仰るなら)。何でしょ、黒尾さん。」
「その格好で野郎共にちょっかいかけられなかったか。」
「声かけられたし手え握ってきたのおった。」
「無理ねえわなあ。」
「クロ、普通に可愛いって言ったら。」
「るっせ。それとこっち見んなロリリボン。」
「おおきに。」
「うるせえ。」

さて月島以外気がついていなかったがこの時日向翔陽が休憩時間に入ったのでコソーッと1-4、1-5合同のコスプレ喫茶を覗きにきていた。
そして音駒一行が来て縁下美沙を弄っているのを目撃し飛び上がりそうな勢いで驚いてから大慌てで人気(ひとけ)のない所にいってメールを打つ。宛先欄は縁下さんとなっていた。


縁下力は相変わらず成田と木下を伴って—というより彼らに監視されて—あちこちを歩いていたのだがふいにスマホが振動した。

「何だろ。」

スマホを取り出す力に成田が嫌な予感しかしないと呟くが聞こえなかった振りをする。新着メールがあった。アプリを開くと日向からである。
本文に目を通した力の顔からまた表情がなくなってきたのを見て木下が恐る恐る言った。
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