第22章 【大人になってもご用心】
「黙れこの変態野郎。」
「岩ちゃん、毎度毎度何てこと言うのさっ。」
「事実を言ってやってんだ感謝しろ。」
「感謝出来る余地作ってっ。」
「兄さん。」
「ほっといたらいい、目を合わすなよ。」
「あーあ、ほんっと面倒臭い。何でこのところ何かにつけてままコさんが入る訳。」
「私知らんもん勝手に巻き込まれてるこっちの身にもなってえな。ちゅうか(というか)ええ加減にせんとツッキーって呼ぶで。」
「は、冗談。ままコさんに呼ばれるくらいなら日向に呼ばれた方がマシ。」
「俺は絶対呼びたかないっ。」
「まあまあツッキーも日向も美沙さんも落ち着いて。」
山口忠が止めに入り、マネージャーにして美沙の親友である谷地仁花が苦笑している。影山飛雄は何がどうなっているのか理解していない様子で3年の澤村大地、菅原孝支、東峰旭と清水潔子は今日も平和だといった雰囲気で見守っていた。
因みに当時2年だった田中と西谷はおーやっとるやっとると見ていて木下と成田は今日は縁下をどうやって止めようかと考えていたという。
そんな前段はあったものの交流会は一応普通に始まり、烏野側も青城側もわいわいと談笑しながら用意したお菓子を食している。しばしば痩せの大食い呼ばわりをされる美沙は人の分まで間違って食べてしまわないように気をつけつつ隙あらばいじってくる青城連中の相手をしていた。