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【ハイキュー】エンノシタイモウトこぼれ話

第20章 【初めてのアルバイト】後編


矢巾の声で青葉城西の連中はじゃあなままコーとかお邪魔してすみませんでしたなどと言いながらゾロゾロと店を出始める。及川は狂犬ちゃんやめて引きずらないで矢巾ちゃん止めてと抗議している。最後に及川を引きずっていた京谷が美沙の方を振り返った。

「ケツ割るんじゃねーぞ。」

無愛想にボソリと言われた言葉に美沙は微笑んだ。

「ありがとうございます、京谷さん。」

そんなこんなを経てその日の終業時刻、義兄の力が迎えに来たのであった。


「え、青城が。」

次の朝の烏野高校男子排球部部室、着替えながら菅原が聞き返す。力はええと頷き

「一体どこで聞いたんだかチームで来たみたいで。」
「美沙ちゃん目当てに。」
「らしいです。」
「本人否定してるけどやっぱアイドルじゃん。」
「だけならまだいいんですが。」
「まさか及川がまた何かしたとか。」
「会計中に手を握ってきたそうです。」
「うおっ、やるなあ。」

菅原は笑い力は無表情になる。

「笑い事じゃあないっす。」
「その様子じゃ今日も迎えに」
「行きます勿論、勤務中は無理でも帰り位は妙なのから守ってやらないと。」
「世間の信用ガタ落ち。」

菅原が苦笑している一方で木下と成田がヒソヒソ言っている。

「おい青城のせいで悪化してるぞ、どうするよ成田。」
「大地さんに言われてもアレだしどうしようもないだろ。」
「美沙さんが迎えはいらないっつったら。」
「縁下が聞く訳ない、さりげに威圧して美沙さんは沈黙。」
「掴む藁すらなしか。」
「これ以上他校が寄らないと良いけどな。」

残念ながら成田のそれはフラグと呼ばれるのであった。


次章へ続く
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