第51章 ・TVゲーム その3
「それにしてもまあ気持ち良さそうに寝ちゃってるね。」
「家の中で良かったですね、外だったら誘拐されそう。」
「太一、最近一言多いぞ。」
「需要があるんですか。」
「工、お前それ若利に喧嘩売ってる。」
「需要はやっぱロリ」
「天童はしばらくしゃべんな。」
「棒付きの飴がどうかしたか。」
「若利、それはロリポップ(lollipop)だよ。」
「なあ、若利が洒落(しゃれ)を言ったってこたないよな。」
「どう考えても天然ですよ、山形さん。第一まったく洒落てない。」
「白布も言うよなぁ。」
何も知らない文緒はそのまま眠り続けていた。
次章へ続く