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【ハイキュー】ウシワカイモウト

第42章 ・【外伝】イモウト探し


それからは探しながら電話しながらになった。

「すまない五色、うちの文緒を見かけなかったか。出かけたのだがまだ帰らない。そうか、わかった。つけているが首輪というのはやめろ。見かけた時は頼む。」
「山口、ああごめん嶋田さんのとこだったんだ。あのさ、牛島さん所の文緒さん見なかったか。うん、あの子。だよな、ごめん。え、ああペンダントしてるって、ドッグタグみたいな奴。いや気持ちはわかるけど今は堪えてあげて。」
「白布、文緒を見ていないか。喧嘩はしていない。近くに出かけてくると行ったきり戻らない。携帯は繋がらない。ああ、助かる。」
「西谷か、いきなり悪いけど文緒さん見なかったか。そうだよあのお嬢様、でもお前に天然って言われちゃおしまいだな。でかけたきり帰ってこないって。目印、ドッグタグみたいなペンダントしてる。英字だけど名前彫ってるってさ。いや英語読めないとか知らないから。とりあえず見てないよな、悪い邪魔した。ああ、サンキュー。」
「山形、今いいか。文緒をどこかで見ていないか。家出じゃない。出かけたのだがまだ帰らない。ああそうだな、見かけたら連絡をくれ。」
「悪い木下急に、文緒さん見なかったか。うんそうだけど今お兄さん本人が一緒にいるから勘弁して。家に帰ってないらしくて一緒に探してるんだ。そうだよな、いや気にしないで俺もダメ元だったから。ありがとう。」
「川西、起こしたかすまない。文緒を知らないか。まだ夫婦じゃない、喧嘩もしていない。近くへと出て行ってまだ戻らない。服装はあまり覚えていないがあの首飾りをしているからすぐわかる。揃って首輪呼ばわりするのはやめてもらおう。そうだな、見た時は頼む。」

縁下はともかくウシワカのやり取りに突っ込みどころが散見されるがこの際置いておこう。そうしてあちこちに連絡しながら文緒を探していた2人だが流石に一旦休憩をした。

「全然情報が入りませんね。」

近くにあった自販機で適当に買った飲み物を飲みながら縁下は呟く。ウシワカはああとだけ呟くが縁下は何となくその横顔に翳りを感じた。余程義妹が心配なのだろうと思う。
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