第20章 風邪
¨ごめん、今日デート無理。風邪引いた¨
彼女の理緒からのメッセージを貰い
俺は見舞いに行く。
部屋に入ると理緒はベットに横になっていた。
「夕くん来てくれたの?」
少しガラガラ声で話す理緒。
おでこには冷却シートを貼っていた。
「理緒大丈夫か?」
俺は彼女の頬を触った。
少しポカポカしてるのは熱がある証拠。
「少し熱あるけど寝てれば平気だよ。
急にデートキャンセルしてごめんね。」
「気にすんな!ゆっくり休んで早くて良くなれよ。」
「うん、夕くんありがとう。」
理緒は安心した表情で目を瞑った。
俺は見舞いで持ってきたアイスを冷凍庫に入れ台所に立つ。
風邪の時はやっぱりお粥だろ。
俺は母ちゃんに電話で作り方を聞きながら
お粥を作った。
出来たお粥を部屋へと運ぶ
部屋に入ると彼女は汗をかいていた。
俺はタオルで汗を拭いてやり彼女の手をぎゅっと握った。
暫くして彼女が目を覚ました。
「理緒お粥作ったんだけど食えるか?」
「夕くんが作ったの?食べる!」
理緒はそう言って体を起こした。
「食べさせてやるから口開けて?」
「…………何か照れちゃう。」
彼女はそう言いながらも口を開けてくれた。
「……美味しい。夕くん料理上手!」
ニッコリ笑う彼女を見て俺は嬉しくなった。
お粥を食べさせてから
彼女に風邪薬と栄養ドリンクを飲ませた。
「なぁ、クリスマスイブどっか行きたい所ある?」
「ある!遊園地行きたい!」
「おう、わかった!遊園地行こうな。
だから早く風邪治せよ。」
「うん!夕くんが看病してくれたからきっとすぐ良くなるから。夕くん大好きだよ!」
「俺も理緒大好きだかんな。」
俺は彼女の頬にキスをした。
本当は違う所にしてやりたい所だけど
今は我慢だ。
風邪治ったら沢山愛してやるからな。