第7章 イブの予定
「ねぇ、はじめちゃん聞いてる?」
「…………。」
俺の部屋のベットに寝転がりながら話しかける幼馴染みの理緒。
高校は違うが家が隣で何かあるとすぐに
俺を頼ってくる。
ちなみに俺が好きな奴だったりする。
そんな理緒が今日は俺に彼氏が欲しいから男を紹介してくれと頼んできやがった。
「はじめちゃん、紹介してくれるの?
してくれないの?黙ってたらわかんないんだけど!」
理緒は煮え切らない俺にイライラしているのかその場で足をバタバタとさせていた。
スカートからチラチラと覗かせる太モモに
俺の事を誘ってわざとバタバタと暴れているのかと錯覚してしまうくらいだ。
そりゃあ好きな奴の頼みなら何でも聞いてやりてぇけど流石に紹介なんてしたくはない。
「………理緒に男は紹介しない。」
「え~……はじめちゃんなら格好いい男の子紹介してくれると思ったのに。」
そう言って理緒はまた足をバタバタとさせふて腐れていた。
「お前足バタバタさせてっとスカート捲れてパンツ見えっぞ?」
「別にはじめちゃんしか居ないし見えてもいいもん!」
「……一応俺も男だけど?」
「そうだけど、はじめちゃんは私のお兄ちゃんみたいな存在だから家族同然で平気なの!」
……いつまでたっても俺は理緒の
兄貴なのかよ。
俺は「はぁ……」と深いため息をついて
肩を落とした。