第7章 信じてくれた……?
「どうしよう……」
時計がないから時間がわかんないけど、まだ夜だと思う。部屋の中は暗いし外からは不気味な梟の鳴き声。
トイレに行きたくなっちゃった
朝まで我慢しようかな?
でも時間がわからないからどのくらい我慢していいのか……
我慢できるかな?
いや……ちょっと無理っぽい。
トイレに行きたい
でも、暗くて怖い。
布団の中で悩んでいるけど……限界に近い。
行くしかない……!
現代じゃ考えられないくらいに静かだし光りもない。
蝋燭の僅かな光りを頼りに何とかトイレまで行って用をたした私。
後は部屋に戻るだけ___
「え……どこだっけ?」
同じような襖が沢山あって自分の部屋がわかんない。
どうしたらいいの?!
1つ1つ開けて確認するわけにはいかないし。
立ち止まって辺りを見回しても目印なんかないだろうし、そもそも目印をつけてなかったもん。
部屋に戻りたい
暗くて怖くて涙がこぼれてしまう。
とにかく前に進まなくっちゃとは思っているけど足が動いてくれない。
お願いだから動いてよ……
「こんなところで何やってんだ?」
「ひいっっっ……!!」