第6章 天井から失礼します・・その2
これからどうしたらいいんだろう?
用意された豪華な部屋で1人ぽつんと座ってため息を吐いてしまう。
私の置かれている状況はかなり最悪なものとなっているみたい。
『俺はまだお前の事を信用したわけじゃないからな。御館様に仇を成すようなら迷わず斬る』
『……御館様って?信長さんの事ですか?』
『信長さんだと?!様を付けろ!!様を!!』
『……はい。すみません』
顔を真っ赤にして怒りだした秀吉さん。
たれ目のくせに怒った顔が鬼みたいに怖い。
秀吉さんにとって信長さん……いえ、信長様がどれだけ大事な人かは分かったけど。
「はぁ~……」
秀吉さんとの会話を思い出してはため息が深くなってしまう。
「早く……帰りたい」
何もかもがイヤ。
着物は窮屈で動きにくいし、時計がないから時間もわからない。
やることがないから暇だし、暇だと思考までマイナスに走りそう。
それに___
私の知っている歴史とはちょっと違うんだよね。
信長様と秀吉さん、三成くんに光秀さん。
たぶん、この4人はわかるような?
でも、家康さんと政宗さんが……一緒にいるのって……おかしいんじゃないのかな?
(歴史の授業をちゃんと聞いておけば良かった……)
何かが違うような気がするけど……ハッキリしなくてモヤモヤする……