第4章 天井から失礼します
「無事に現代に還りたいなら俺と一緒に来て」
「佐助さんと?」
「此処はさんにとって危険な場所なんだ」
「危険?」
確かに危険かも知れない
当然の事だけど此処には知っている人もいないし
佐助さんが本当の事を言ってるなら、佐助さんとは現代からやって来た仲間になるもんね
佐助さんについて行った方が良いかも知れない
「佐助さん、私を連れて行って」
「勿論だよ、じゃあ行こうか」
ちょっと待って
行くって……何処から?
まさか?
イヤな予感を覚えつつ、天井を見上げていると
「さんは察しが良い」
「それは勘弁してもらいたいな」
苦笑いを浮かべてしまいたくなる
いくらなんでも天井を這いずり回りたくはないよ
「天井裏も慣れると移動が楽しいよ」
そんなにっこりと微笑まれても……
困るよ
「!?__ また、来る!!」
「え?」
襖が開いた音がしたのと同時に佐助さんの姿は見えなくなり、代わりに私の前には__
薄笑いを浮かべている男の人
どちら様?
続く▷▷▷