第1章 *Candy*
抱きよせられたけど
.
何で今日は「うん」じゃなくて
.
.
一緒に作ろうじゃなくて
.
.
和くんが作ってくれるの?
.
.
.
ホッペや口角に和くんの唇を感じながらも
.
上の空で
.
.
和「ちゃん…嫌?」
.
嫌じゃないよ嫌なわけない
.
ううんと首を横に振ってギュッと抱きついたら
.
.
和くんもギューとして
.
.
和「ちゃん…好き、大好きだよ」
.
その言葉に涙が零れた
.
.
.
あたし不安だったんだ…
.
「あたしも和くん大好き、あたしの事…嫌いにならないでね」
.
.
ビックリしたように少し離して顔を見られた
.
和「泣い…何で泣いてんの?俺なんかした?…嫌いになんかならないよ」
.
ギュッと抱きしめて頭を撫でながら喋る和くん
.
.
そんなに優しくしないであたしすごく嫌な子なんだよ
.