第1章 *Candy*
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車が動きだして
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山道を走りだす
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少し町外れの郊外にある
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アウトレットモールに寄って遅めの昼食を食べた
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その後ウロウロして服を見たり
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雑貨屋さんでお揃いのカップを買ったり
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広大な敷地のアウトレットモールは
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何時間 いても飽きなくて
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帰る頃には暗くなり始めてた
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車が進むに連れ見慣れた街並みが
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楽しい時間の終わりを告げるようで
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淋しい気持ちが顔をだす
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ギュウっと手を握ったら
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その手を離して頭を撫でられた
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もう…なんか余計に淋しいよ…
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頭からホッペに降りた手がキュッとホッペをつまむ
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別に痛くないけど
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「イタイよ」
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和「(笑)」
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車がマンションの前で止まった
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