• テキストサイズ

My important place【D.Gray-man】

第19章 灯火.



「このくらい大した怪我じゃないよ。私もファインダーの端くれだし、ちゃんと仕事しないと」

「それなら室長への任務報告、お願いできますか?」

「雪先輩ならオレらより的確に報告事項挙げられると思うんで」

「でも…」

「いーから、いーから。オレ達だけでも充分仕事できますから」

「任せて下さいって」


 渋ったものの、そいつらに背中を押されて結局月城は馬車に乗り込んだ。


「ごめんね。事後処理、気を付けて」

「了解っス」

「そっちも、後はお願いします」


 心配そうにファインダー二人を見る月城に構わず、馬車は走り出す。

 そうやって他人の身を案じる暇があるなら、自分の心配でもしろ。
 そう頭に浮かんだ思いを口にすることはなく、


「さっさと座れ」

「…うん」


 突っ立ったままの月城に、それだけ声をかけた。











/ 2637ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp