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My important place【D.Gray-man】

第49章 つむぎ星に願いを



 気持ちが悪い。
 体を宙に持ち上げられ、好き勝手に甚振られる。
 恐怖と絶望を織り交ぜたような感情だった。


(あ、れは)


 それよりももっと強烈で、歪で、闇のように黒い。
 世界の何をもわからないまま、体を蹂躙されて啼いた。
 何よりも怖かったのは、そこに否定しようがない快楽を感じてしまったことだ。


(な、に)


 何がなんだかわからない。
 頭の隅で警告音が鳴り響くのに、その理由が掴めない。



「は…ッぁ、だめ…ッア…!」



 一際大きく、体が跳ねる。
 肌の薄い敏感な箇所を同時に幾つも責められれば、抗いようがなかった。

 絶頂に達した体がひくつく。



「ひゃ…ッあ…いっ、た…いった、のに…ッ」



 なのに見えない複数の責めは、止まる気配がない。
 じんじんと腫れるように疼く秘部を尚も責め立てられて、雪はあられもなく啼いた。



「ティキ…ッ」

「うん。大丈夫。気持ちいいだけ。痛いことはない」

「ぁ、あ…ッまたきちゃ…ッ」

「いいよ、何度だって。雪の好きなだけ気持ちよくなればいい。俺が見てるから」

「そ、じゃな…ッんう…っふ…!」



 必死にティキに訴えても、優しく頭を撫でられるだけだ。
 違うと首を振れば、唇を塞がれた。
 蕩けるような口付けだったはずが、どろどろとした快楽の波に浚われていくようだ。



「んん…ッテ…ぁッ」



 体の芯の痺れが痛い。
 快楽を求めて燻る熱が、増していく。

 上も下もどろどろに溶かされていく感覚に、何も考えられなくなる。



「ふ、あ…ッきゃう…!」



 秘部の入口のすぐ上にある、敏感な肉芽をぞろりと撫でられる。
 小さな柔らかい歯のようなもので、擦り上げられているような感覚だ。

 体中に電流が走ったかのようだった。
 びくびくとまな板の上の鯉のように跳ねる体を、ティキに抱きしめられる。
 その腕の中で再び絶頂に達してしまった。



「っは…ハァ…ぁッ」



 半開きに力なく開いた唇を、とろりと唾液が伝う。
 ぬるりと這うティキの舌に舐め取られて、背筋がぞくりと震えた。



「も…ぅ…」



 下半身が疼く。
 入口はとろとろに熱く解されているのに、肝心の蜜壺の中には触れられていないのだ。

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