My important place【D.Gray-man】
第46章 泡沫トロイメライ
「き、今日は疲れてるから…」
体を重ねることは嫌いじゃないけど…寧ろ好き、だけど。
今日の体は傷だらけだからあんまりお披露目したくないというか…元から自慢できる体系とか別にしてないけどっ
「しねぇよ。しんどいんだろ、知ってる」
「え?」
あれ?そうなの?
「それに今手を出すと、さっきのモヤシの顔が浮かんでくるからムカつく」
「あー…うん」
あ、ユウもそうだったんだ。
すんごい嫌そうな顔で言うところ、本当に思い浮かんでいるんだろう。
確かにセック…げふん。
それしてしまったら、翌日アレンと顔合わせ難いしね…恥ずか死ぬ。
「そうじゃなくて、どうせ怪我してんのは首だけじゃねぇんだろ。体中血生臭いのに。だから脱げっつってんだ」
「あ、成程。そういうこと…って待って待って脱がせようとしないで」
「どうせまともに手当てしてねぇんだろ。見せろ」
「や、やだよみっともない…って服の中に手突っ込まないで!?」
あっさりと遠慮無しに太い腕が服の中に潜り込んでくると、流石に焦った。
足をバタつかせて身を捩って暴れても、しっかりと拘束された体は逃げ場がない。
「今更見栄なんか張んな、面倒臭ぇ」
「面倒臭いなら放っておいてって…ちょ、どこ触って…!」
「ふぅん。黒か」
「ぎゃー!何下着吟味してんの!」
それ手当てと違います!
「お前、派手な下着付けねぇよな」
「話が脱線してる!」
って、待て。
「…派手好きなの?」
「別に。なんとなく思っただけだ」
ユウの好みがあるなら聞きたいけど、元より異性に興味を示さない思考は健在だったらしい。
そりゃまぁ、ユウとそういう関係になってから、私も女らしく下着は選ぶようになったけど…派手って、あれでしょ。
勝負下着みたいなものでしょ?
ド派手な色とか透け透けなのとかほっそい最早紐でしょそれって言うようなのとか。
あれ違う?
「それもそれで悪くない」
「それなら良いけ…良くない!」
「あ?」
ぶるりと外気に触れる肌が震える。
ちょっと待って、いつの間に剥かれたの私。
下着思いっきり見えてるけど。
いつの間に脱がせたのいつからそんなにテクニシャンになったの早業過ぎ。
気付けば上半身下着の姿で、がっちりユウにホールドされ済み。
まじですか。