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My important place【D.Gray-man】

第45章 10/31Halloween(番外編)



「エミリア、汚れたシーツ溜まってるから。洗濯お願いね」

「はい」

「ああ、ならこっちの寝間着も頼むわ」

「はいっ」

「洗濯行くの?じゃあついでに予備の下着類取ってきてくれないかしら。ほら、301号室の患者さんに」

「はいぃっ」



バタバタと忙しなく医療病棟で走り回る新人医療班の女性、エミリア。
教団に医療班として入団して日は浅いが、それでも仕事を一日でも早く身に付けようと毎日奮闘していた。

入団のきっかけとなった怪盗G事件。
そこでAKUMAによって負傷した怪我はすっかり完治し、今では元気な姿を見せている。



「それじゃあ、洗濯行ってきますっ」



大量のシーツと寝間着を突っ込んだ大きな籠を抱えて、医務室を後にする。
カラリと開けた医務室の扉。
その先に続くはずの廊下に見慣れた明るい髪色を見つけて、既の所で慌てて足を止めた。

明るく映える青翠色。



「ティモシーっ!?ちょっとそんな所にいないでよ、ぶつかる所だったわ」

「……エミリア」

「何?任務にはまだ出てないでしょ?鍛錬で怪我でもしたの?」



特徴的なツンツン髪。
いつもは元気に跳ねているその青翠色の髪が、今はしゅんと垂れているようにも見える。
俯きがちに医務室の前に立っていたティモシーを、籠を脇に退けながらエミリアは不思議そうに見つめた。

エミリアと同時期に教団にエクソシストとして入団した、最年少団員のティモシー。
元々同じハースト孤児院で家族のように暮らしていた二人は、他団員よりも特別な関係にある。
だからこそエミリアはすぐに気付いた。



「どうしたの。何かあった?」



ティモシーが怪我で医務室へ訪れた訳ではないことに。

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