第42章 AngeL WorlD
教会で三人が
事を起している間のアルデークはというと、
人気のあまりない、
少し奥まった路地にある鍛冶工場にいた。
中は薄暗くじめっとした路地とは違い、
あちらこちらにあるかまどの火により明るく暑く、
何人かの人が鉄を叩く音が響いていて、
賑やかしかった。
そんな工場の奥でアルデークと
鍛冶工場の親方ムドラが話しをしていた。
「ムドラさん、こんにちは。
注文していた物を受け取りに来ました。」
「うむ。今回は少し素材の集まりが悪くてな。
頼まれていた数ギリギリしか作れんかった。
すまないな。」
ムドラは謝りながらも
見事な出来栄えと美しさの短剣を7本机に置いた。
「いえいえ。これだけあれば十分です。
素材不足の中ありがとうございます。」
アルデークは丁寧に頭を下げ、
早速短剣を確認し始めた。