第40章 TwO PeoplE WorlD
「ということはさ、お前眠ったままなワケ?
それでずっとここにいるワケ?」
リュウトはデリカシーの全くない質問を
なんの抵抗もなくぶつけた。
『ちょっ・・・!!リュウトくん・・・!!』
琴乃は自分の濁したはずの言葉を言われ、
せっかく濁したのにとの怒り少しと、
そんな言い方はどうかと思うという
焦り少しが混ざり、
小声でリュウトに突っ込んだ。
「なるほどね。
そりゃこの世界に人一倍慣れてるわけだ。」
リュウトは焦る琴乃を余所に
うんうんと納得したように頷いた。
琴乃は恐る恐るキョウヤの方を見た。