第38章 BreakfasT WorlD
目を開け、顔を上げてみると、
部屋は薄暗く、
少し青みがかった色をしていた。
窓の方を見ると、
窓が白くぼんやりと光っていたので、
まだ朝日は昇っていないのだとわかった。
『いててて・・・』
琴乃は
長い間伏せた体勢のままだった
凝り固まった首や肩を
ほぐしながら小さく呟き、
体にまとっていたふとんを丁寧にたたんで
ベッドに戻した。
ふと、振り返って見下ろしてみると、
キョウヤが
昨日と変わらず眠っている姿が目に入った。
薄暗い部屋の中では、
綺麗な瑠璃色の髪は黒く見えた。