第37章 SickrooM WorlD
「で、彼とはどーいう関係なの?」
『えっ!?』
琴乃は悪戯っぽく笑うエリの方を見た。
「あははっ!!
あ、ティッシュどーぞ!!」
エリは部屋にあったティッシュの箱を
琴乃に渡すと、
琴乃は涙を拭いて鼻をかんだ。
「で、恋人とかだったり!?」
エリはまるで
修学旅行の夜のようなテンションで
目をキラキラさせた。
『ちっ違いますよ!!
友人・・・いや・・・恩人、なんです。』
琴乃は笑って言い切った。
「・・・そう・・・!!
また、お見舞い来てね。
あたし、
琴乃さんだったら大歓迎するわよ!!」
エリは琴乃に手を差し出してきた。
『河上さん・・・よろしくお願いします。』
琴乃は手を取った。
「あら!?エリでいいのよ!!
琴乃ちゃん!!」
『じゃあ、エリさんで』
二人は笑いあった。