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FloW WorlD
第37章 SickrooM WorlD
「失礼します。」
看護婦は病室に入り挨拶をした。
琴乃は背もたれのないイスに、
猫背になって座っていた。
『・・・はい』
少し掠れた鼻声で看護婦に返事をした。
(目が腫れてる・・・)
琴乃の顔を見て心の中で呟く。
「すみません。
なかなか戻っていらっしゃらないので
様子を見に・・・」
『あっ・・・ごめんなさい。私ってば・・・』
琴乃は無理に笑ってみせた。
二人の間にしばらくの沈黙。
看護婦はこの沈黙に耐えられず、
話しを始めた。
「あの・・・」
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