第24章 NameS WorlD 2
「くっ!!!!」
『お母さん・・・?』
大きな体を支えるように抱きついた。
「ごめんね。
私がこんなのだったばっかりに・・・
あなたまで、こんな・・・」
そう言い頭をなでた。
『お母さん!!お母さん!!』
「琴乃・・・よく聞いて・・・
私がしゃべれなくなっちゃったら、
真っ直ぐに玄関に向かうのよ・・・」
『嫌だよぉっ!!お母さんも行くの!!』
「大丈夫・・・
あなたは一人じゃないわ・・・
お母さんはあなたを、
お空からちゃんと見ているからね・・・
それに
********もいるわ・・・
お母さんの代わりに********が
いつも一緒にいてくれる。
あなたは・・・強く生きなさい!!」
『ねぇ!!お母さん!!』
「愛しているわ・・・琴乃・・・
********よ・・・
どうか、この子を・・・」
体から、どんどん赤い液体が流れ出ている。
『お・・・かあ・・・さ・・・』
ドサッ・・・
冷たいからだが崩れ、
床に落ちた。
少女はゆっくり立ち上がり、
泣きながら歩き出した。
『うあぁぁぁぁん!!!!
あぁぁぁぁぁぁ!!!!』
炎は小さな体をよけながら燃えていた。