第24章 NameS WorlD 2
大きな炎。
家が燃えている。
ゴォォォォォ・・・
『なんの音?』
炎の音に気がつき、ベッドから起き上がった。
バァンッ!!!!
扉が乱暴に開けられた。
「琴乃!!火事よっ!!
今、家が燃えているの!!
早く起きて、あなただけでも逃げるのよ!!」
そう言い駆け寄ってくる。
『え・・・お母さんは・・・?
お母さんも逃げるんじゃないの?』
「・・・ごめんね。琴乃。
一緒には行けないの・・・
でも、大丈夫よ。あなたは助ける。」
そう言い、どこから出したのか、
果物ナイフを自分の鎖骨と脇の間、
腕の付け根あたりに突き刺した。
血液が降りかかる。