第21章 GoldeN YelloW WorlD
「んじゃ、さっきの続き・・・
ちょっとおしゃべりしようか。」
リュウトはそう言い、
部屋にあるソファーに腰掛けた。
『あのぉ・・・外で言ってましたけど・・・
〈見てた〉って・・・?』
「あー、たまたまね、
僕はあの辺に住み着いてるっていう、
夢魔を倒しに行ったんだよ。
でも、すでに君がいて、
しばらく様子を見ていた。
そしたらさ、倒しちゃうんだもん。
僕の出る幕、完全に無かったよ~。」
そう残念そうに言い、
肩をすくめ、両手を外側に倒した。
『は・・・はぁ。』
琴乃は
特に返す言葉が見つからなかった。