第20章 ChildreN WorlD
暖かい日差し。
若葉の色と香り。
そこを走る。
「ねぇ!!お母さん!!見てみて!!」
「んー? どうしたの?」
顔は見えないけど
優しくほほえむ女性。
「あのねっ、私ね、
お花で冠が作れるようになったの!!」
そう言って、
色とりどりの花をあしらった
冠を見せる少女。
「まぁ!!すごいわ。上手ね。」
「えへへっ」
「・・・でも、誰に教わったの?
お母さんだったかしら?」
「ちがうよっ!!あのね!!
********だよっ!!」
聞こえない。
なんて言っているの?
「え・・・」
「んー?」
「・・・そ・・・そう!!
お母さんのも、作ってくれる?」
「うん!!いいよっ!!お母さん!!」